中国の四川省にある「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」は29日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドから返還されたパンダ4頭が、前日夕に成都の空港へ無事に到着したと発表した。4頭は基地へ移動し、隔離検疫に入った。
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返還されたのは良浜(ラウヒン)(24歳)と、娘の結浜(ユイヒン)(8歳)、彩浜(サイヒン)(6歳)、楓浜(フウヒン)(4歳)。発表によると、飛行機には日中双方の飼育スタッフが同乗。機内では専用のケージの気温が18~20度に保たれ、食事や活動ができるようにしていたという。
基地側は、専門スタッフを用意し、「検疫期間を順調に乗り越え、新たな環境に早く適応できるよう全力で保証する」とアピールした。4頭の生活状況は、ネット上で知ることができるようにするという。
アドベンチャーワールドでは計17頭のパンダが誕生した。いずれも名前に「浜」がつくことから中国でも「浜家族」といった呼び方で知られている。基地は「国外における最大の人工繁殖グループを形成した」と評している。