激しいせきが特徴で、症状が2~3カ月続く「百日せき」の患者が増えている。国立健康危機管理研究機構によると、今年の患者数は3月30日までで4771人。4054人だった昨年1年間の患者数をすでに上回っている。赤ちゃんが感染すると重症化する恐れがあり、専門家は注意を呼びかけている。
都道府県別では、大阪が最も多く375人。次いで新潟357人、東京330人、沖縄289人、兵庫274人、福岡257人、宮崎239人と続く。
患者数は2018年、19年はそれぞれ1万人超が報告されていた。20年の新型コロナウイルス感染拡大以降は、感染対策や人流が減ったこともあってか、少ない状態が続いていたが、コロナ以前の水準に戻りつつあるようだ。
百日せきは、百日せき菌が引き起こす感染症。くしゃみやせきのしぶきなどを通して感染する。はじめは軽いかぜのようだが、1~2週間するとせきがひどくなる。短く激しいせきが連続的に続く症状が2~3週間続き、その後2~3週間で次第に回復する。
■赤ちゃんは激しいせきをしな…