長崎市の百貨店浜屋の屋上プレイランドが5月に閉鎖され、行き場をなくしかけた遊具たちに復活のチャンスが与えられた。市内の複合商業施設「みらい長崎ココウォーク」が再活用を視野に16台を譲り受けた。かつて市内にあった遊園地の流れをくみ、大型観覧車も備える同施設が、「市民に長いあいだ親しまれてきた遊具にこれからも光を」と手をさしのべた。
遊具はレトロ感満載のパトカーや戦闘機、機動戦士ガンダムや美少女戦士セーラームーンの乗り物など。ほとんどが傷んでいて、現時点では乗ったり遊んだりできないが、まずは施設3階の特設会場などに10月ごろまで展示する。
ココウォークの親会社、長崎自動車(長崎バス)はかつて同市大浜町で長崎遊園地を運営。旧地名から「福田の遊園地」とも呼ばれ、遠足やデートの場所として市民に親しまれたが、1996年に営業を終えた。
長崎バスは茂里町営業所跡地の再開発にあたり、「長崎遊園地のように市民に楽しんでもらえる場所を」という思いもあってココウォークを2008年に開業。シンボルとして大型観覧車も備えた。
名残惜しむ市民の姿に 受け入れの動き
今春、浜屋の屋上プレイラン…