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 東京都内の銭湯で2月、男子生徒を盗撮したとして、警視庁は13日、在日シンガポール大使館のシム・シオン・チャイ元参事官(55)を性的姿態等撮影や建造物侵入などの容疑で書類送検し、発表した。東京区検は同日、建造物侵入と都迷惑防止条例違反の罪で略式起訴。東京簡裁が同日、罰金30万円の略式命令を出した。

 警視庁によると、帰国した外交官が出頭要請に応じて再来日するのは極めて異例だ。再来日から4日で略式命令が出され、元参事官は罰金を納付して近く帰国するとみられる。異例の再入国とスピード決着。事件はどう動いたのか。

 事件が起きたのは2月27日夜。銭湯の従業員から「男が少年を盗撮した」と110番通報があった。警察官が駆けつけると、男はその場で盗撮を認め、スマートフォンに保存した写真を見せて欲しいという求めに応じて盗撮した写真を削除した。だが外交官の身分証を示し、警察署への任意同行を拒否し、立ち去った。

 外交官には、逮捕などの身柄拘束や裁判が原則免除される特権がある。その場にいた警察官は「外交特権を行使された」と認識したという。

捜査関係者「できることない」 そして報道 

 「事件化したいが、向こうが…

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