黒紋付き姿であいさつまわりをする祇園甲部の芸舞妓(げいまいこ)ら=2025年8月1日午前10時32分、京都市東山区、新井義顕撮影 京都の花街で1日、芸妓(げいこ)や舞妓(まいこ)が芸事の師匠やお茶屋などに感謝の気持ちを伝える伝統行事「八朔(はっさく)」があった。京舞井上流五世家元で人間国宝の井上八千代さんの稽古場(京都市東山区)には猛暑のなか、祇園甲部の芸舞妓たちが黒紋付きの正装で次々と訪れた。 八朔は旧暦の8月1日(八月朔日(ついたち))のことで、農家が豊作を願って世話になっている人にお礼や贈りものをした。京都の花街では、新暦のこの日にあいさつ回りをするのが習わしとなっている。