閣議後、取材に応じる盛山正仁文科相=2024年2月9日午前8時57分、国会内、岩下毅撮影
  • 写真・図版

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との接点が指摘される盛山正仁文部科学相は、9日の閣議後の記者会見で「職責にしっかり対応していく」と述べ、自ら閣僚を辞任しない考えを示した。

 盛山氏は衆院選公示前の2021年10月、教団の友好団体「世界平和連合」が開いた国政報告会に出席。その場で家庭教育支援法の制定やLGBTへの対応など、教団側が掲げる政策への賛同を求める確認書に署名し、推薦状を受け取ったとされる。関係者の証言を朝日新聞が報じた。確認書は事実上の「政策協定」にあたる。

 会見で盛山氏は、確認書については「仮にサインしたとすれば、いくら選挙戦であったとしても軽率だった」とした。

 会見で記者から、宗教法人を所管する閣僚としてふさわしいか問われた盛山氏は「旧統一教会とは関係を絶ったと明言している」とし、「少なくとも昨年9月の就任以来、旧統一教会に対する解散命令請求そのほか、しっかりと対応しており、そういった私の行動をご覧いただいて、ご信頼いただければ」と話した。

 8日の衆院予算委員会で野党から追及を受けた盛山氏は「記憶にございません」を連発。教団の解散命令請求に対応する文科相としての適格性に疑問の声も上がっている。

共有
Exit mobile version