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久慈―盛岡大付 十回裏無死満塁で菅原が放った適時打が右翼手の悪送球を誘い、二塁走者坂本が生還。サヨナラ勝ちを決める=岩手県野田村のライジング・サン・スタジアム
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 第72回春季東北地区高校野球岩手県大会の決勝戦が26日、野田村のライジング・サン・スタジアムであり、盛岡大付が久慈との延長戦を制し、8年ぶりの7度目の優勝を決めた。この日、3位決定戦もあり、専大北上が盛岡誠桜を下した。

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◆決勝

盛岡大付5-4久慈(延長十回タイブレーク)

◆3位決定戦

専大北上2-0盛岡誠桜

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 追いつ追われつの決勝戦。勝負を決めたのは、最終打席まで4打席無安打だった盛岡大付の3番打者、菅原遙陽選手(3年)だった。

 1点を追うタイブレーク十回裏無死満塁。菅原選手は「狙っていた」というスライダーを見逃さず強振。右翼への適時打は敵失を招き、一挙2点でサヨナラ勝ちした。

 打てた理由は「楽な気持ちで打席に立てたからだと思います」と淡々と語った菅原選手。もし自分が打たなくても、後続に何とかしてくれる打者がいるはずだ、と思えたという。

 準々決勝では5点差を逆転、準決勝も逆転で制した。「ビハインドからでも勝てるようになってきたチーム」への信頼が冷静なプレーを支えた。

 「東北大会でもみんなでさらに勝ちきれるようになって、夏を迎えたい」とさらなる成長を誓っていた。

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