大阪府

 関西大学北陽高校(大阪市東淀川区)で、ハンドボール部顧問兼監督の40代男性教諭とコーチの20代男性非常勤講師が、男子部員に対し懲罰的に丸刈りを強要していたことが分かった。高校は監督とコーチを厳重注意とし、部の指導は続けさせている。

 同校を運営する関西大学によると、昨年春にあった同部の合宿で、部員2人に食事の準備をめぐり問題があったとして、監督や他の部員らが丸刈りにするようはやし立て、浴室でコーチが2人の頭をバリカンで刈った。その様子をスマートフォンで撮影していた部員もいたという。

 今年3月に保護者が高校に抗議し、高校が聞き取りをしたところ、別の男子部員1人も丸刈りを強要されていたほか、部活動中に監督が部員の胸ぐらをつかむ暴力や暴言などがあったことも確認されたという。

 高校は「指導態度に改善があった」として、口頭での厳重注意にとどめたという。同校の田中敦夫校長は大学を通して「あってはならないことが行われたと深刻に受けとめている。必要な調査を行った上で、全教員の服務規律と適切な指導の徹底をはかる」とコメントした。(浅倉拓也)

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