6月15日にあった横浜F・マリノス戦の後半、直接FKを決めて喜ぶFC町田ゼルビアの下田北斗(中央)=内田光撮影

 サッカーJ1町田ゼルビアは8日、鹿島アントラーズとアウェーで今季最終戦を迎える。

 J1初挑戦ながら、序盤から上位につけ、一時は首位を快走。「堅守速攻」を掲げ、失点数31はリーグ最少。ただ、失点を少なくするだけではここまで勝ち点を積み上げられない。昇格1年目で、なぜ最後まで優勝争いを演じられたのか。生き残りの命綱になったのが、セットプレーだった。

 「福岡の守備はこんなもんじゃないぞ、もっとこじ開けろ!」

 2月の宮崎キャンプ。金明輝ヘッドコーチが、大声で選手たちを鼓舞していた。想定したのは、アビスパ福岡の守備。昨季のJ1で総失点数はリーグ9位。しかし、長谷部茂利監督が確立した「堅守」はJ1屈指だと町田のスタッフは分析していた。

 CKやFKでキッカーを代え…

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