新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)が、相模湾で1ミリほどの小さな新種のクラゲを発見した。傘の部分に白い粒々があり、水玉模様のように見えることから、「ミズタマスズフリクラゲ」と命名し、4月に学術雑誌「taxonomy」に論文発表した。日本で初めて確認された「日本初記録種」のクラゲとともに、水族館で展示している。
水族館によると、公益財団法人黒潮生物研究所(高知県)と、西海国立公園九十九島水族館海きらら(長崎県)との共同研究の成果。2018年から22年にかけて、沖縄、高知、神奈川、長崎、静岡の各県で採集した2種類のクラゲを調べたところ、スズフリクラゲの仲間の新種と、日本初記録種と判明したという。
2種とも大きさは1ミリ程度。初記録種は、体の一部が、髪留めの「簪(かんざし)」に似ていることから、「カンザシスズフリクラゲ」と命名した。