イスラム組織ハマス最高幹部のハニヤ政治局長ら、ハマス指導部の殺害は、パレスチナ自治区ガザで約10カ月続く戦闘を、さらに長期化させる可能性がある。イスラエル軍の攻撃にさらされるパレスチナの人びとは、どう受け止めるのか。
- ハニヤ氏殺害、イスラエルの思惑は 専門家「人質交渉さらに難しく」
「我々の指導者ハニヤ氏の死は、パレスチナおよびイスラム世界にとっての喪失だ」。ガザ北部ジャバリヤに住むムハンマド・アブダラさん(37)は、朝日新聞の電話取材にこう語った。「ハニヤ氏は、我々の声となり、自由と解放のために戦った」
イスラエル軍は1日、ハマスでガザの軍事部門トップを務めるデイフ氏の殺害を発表した。ムハンマドさんは「彼らを失っても、後を担える人たちがいる。パレスチナの人びとは解放を求めて、戦い続けるだろう」と述べた。
交渉の要だったハニヤ氏 「誰かが代わりに」
一方、ガザ中部で避難生活を…