住宅を狙った闇バイトが絡む強盗事件が相次いでいることを受けて、警察庁は14日から、過去の詐欺事件などで警察が押収した名簿に掲載されている人に対して、コールセンターからの電話で注意を呼びかける対策を始める。こうした名簿が犯罪グループの間で出回り、それらをもとに強盗の対象とする住宅を選んでいる可能性があるためだ。
コールセンターは警察庁が業者に委託。平日の午前9時から午後5時までの間、特定の電話番号（0120・888・519）からかける。
電話では、犯罪グループが持っていた名簿に個人情報が記載されていたことを伝える。その上で、強盗などの事件に利用される恐れがあるとして、防犯グッズを紹介したり、犯人の下見を想定して個人情報を訪問者に教えないように注意したりする。
闇バイトが絡む強盗などの事件は、首都圏を中心に昨年8月以降に相次いだ。戸建て住宅が狙われることが多く、横浜市の事件では70代の男性が暴行され死亡し、このほか10人以上がけがをしている。
