首都圏の県人寮での女子学生の受け入れ状況に関する調査結果を発表する東大生の団体「#YourChoiceProject」のメンバーら=東京都新宿区

 地方の女子高校生の進学選択肢を広げようと活動する東大生の団体「#YourChoiceProject」(#YCP)が9日、首都圏の県人寮での女子学生の受け入れ状況に関する調査結果を発表した。調査した約半数の自治体が男子学生専用の寮しか設置しておらず、男子専用寮が6割にのぼるなど男女で受け入れ状況の差が大きく、「明らかに深刻なジェンダーギャップだ」と訴えた。

 県人寮は、各道府県の育英会などが運営し、その道府県出身で首都圏などに進学する学生らに安価で住まいを提供している。#YCPの調査によると、今回調べた県人寮の平均家賃は3万2250円で、首都圏の平均家賃と比べて5万円ほど安い。

 自治体のホームページなどで確認できた35道府県が東京や神奈川に設置する52の寮を調べたところ、67・3%が男子学生専用、3・8%が女子学生専用、28・8%が男女共用だった。自治体別に見ると、18自治体が男子学生専用の寮のみを運営。県人寮で暮らす学生は男子が2627人、女子が689人だった。

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