開会式で入場行進をする選手たち=2025年8月5日午後4時9分、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、朝日放送テレビヘリから、嶋田達也撮影

 第107回全国高校野球選手権大会は第10日第4試合(15日午後3時半開始予定)で、岐阜代表・県岐阜商が熊本代表・東海大熊本星翔とベスト16をかけて対戦する。県岐阜商の藤井潤作監督と星翔の野仲義高監督にそれぞれ試合展開の予想などを聞いた。対談形式に構成し紹介する。

 ――相手チームの印象は

 藤井 打撃が非常に積極的でどんどん振ってくるが、ボール球は振らない。打球はライナーで、連打がある。投手力は、緩急を使った水野君の後を緒方君につなぎ、初戦の相手(日大山形)と同じような感じに見える。

 野仲 柴田投手を中心に、しっかりと堅い守備をする。また攻撃力の高い打者が1番から並んでいて、地方大会でたくさん点を取っており、振りも鋭い。

 ――予想される試合展開は

 藤井 うちは攻撃型のチームだし、相手も積極的に振ってくる打線だと思うので、5点、6点をどちらが先に取るかで決まってくるのでは。

 野仲 前半を何とか抑えられれば、後半の勝負に持っていける。投手陣はしっかりと緩急を付けた制球を心がけたい。1回戦を突破して球場の雰囲気にも慣れたので、緊張を解いて臨みたい。

 ――相手チームで警戒する選手は

 藤井 1番の福島君は熊本大会でも出塁が多く、そこにつながっていく主軸の3番平仲君、4番大賀君、5番堀田君はいずれも(地方大会で)4割5分を超える打率だ。この上位打線を封じ込められるかが鍵だろう。

 野仲 やはり大黒柱である2年生の柴田投手に対して、うちの打線が強く向かっていけるかがポイントだ。

 ――自チームで鍵を握る選手は

 藤井 (初戦で同点適時打を放った)横山かと。ドシッとしているので、彼になるのでは。

 野仲 しっかりと1番打者の役割を果たしてきた福島の出塁と、彼をかえしてきた主軸の平仲、大賀、堀田。これまでの試合は、ずっとこの4人が得点に絡んでいる。下位打線からも、この上位打線に回せる展開に持ち込みたい。

 ――勝敗のポイントは

 藤井 打ち合いに負けないことかと思う。

 野仲 1回戦と同じく、無失策で試合ができるかが分かれ目。守備からリズムをつくりたい。

 ――試合への意気込みを

 藤井 ストライクを強くスイングするということと、しっかりとした走塁でプレッシャーをかけたい。自分たちの野球をきっちりできるかが鍵になる。しっかり勝ち切りたい。

 野仲 2試合目になるので、もう肩の力も抜けているはず。選手たちは楽しみながら、自分たちのやってきた野球を最後までやり抜いてほしい。

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