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茨城県

 茨城県教育委員会は26日、2025年度の県立高校入試の日程や選抜方法を公表した。一般入試の学力検査は来年2月27日に実施する。合格発表は3月12日の予定。

 今回新たに導入されるのが、ウェブ出願だ。

 入力期間は1月8~29日とし、今年12月2日から来年1月3日までを入力の練習期間とした。

 ウェブシステム「いばらき電子申請・届出サービス」を利用する。受験生が自身の名前や住所などをシステムに入力し、印刷したものを願書として通っている中学校などに提出。学校側が2月6日から10日正午までに出願先に郵送、または持参するという仕組みだ。

 12月から約1カ月間設けられる練習期間では、志願者はシステム上での入力から印刷まで試せる。ただ、それを願書として提出することはできない。

 全日制は84校1分校149学科が入学者選抜を行う。前年度からの変更点は、つくばサイエンス高(つくば市)に普通科が追加された。また、26年度末に閉校する明野高(筑西市)の入試は行わない。生徒数減少を理由に、真壁高(桜川市)と統合することになっている。

 定時制は12校21学科が募集する。27年度末に閉鎖する予定の太田一高(常陸太田市)の定時制は25年度から募集しない。

 選抜方法は、一般入試にあたる「共通選抜」と、文化活動やスポーツ・芸術などに秀でた生徒を選抜する「特色選抜」の2種類に分けられる。

 特色選抜では、調査書や学力検査の成績のほか、面接や実技での結果をもとに合格者を決める。特色選抜で不合格になっても、共通選抜の受験者と同じ基準で再度合否が判断される。

 全日制の特色選抜は、62校104学科で実施する。22年度から続いていた、野球経験者を対象にした水戸一高の特色選抜は25年度から取りやめることになった。県教委は、県内随一の難関校であり「特定の部活を対象にした特色選抜は不公平だ」という声があったためとしている。

 このほか、水戸桜ノ牧高の常北校でも、志願者数の減少を理由に特色選抜を廃止する。

 共通選抜の実技検査や特色選抜の面接などは、2月28日に行われる。

 各校の選抜方法は、県教委のホームページに掲載している。(富永鈴香)

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