試験開始を待つ受験生=2025年3月5日午前、大津市の滋賀県立膳所高校

 滋賀県立高校の一般入試が5日あり、全日制と定時制あわせて6670人が受検した。平均倍率は全日制1・05倍(前年度1・05倍)、定時制0・46倍(同0・53倍)。合格発表は12日にある。

 学力検査は午前9時25分に始まり、国語、数学、社会、理科、英語の順にあった。草津東体育科と栗東美術科は6日に実技検査がある。

 定員に達しない学科は2次募集する。12日に定員を発表し、13、14日に出願を受け付ける。18日に検査、21日に合格発表がある。

 5教科の出題の狙いや特徴について、滋賀大教育学部付属中学の教諭が分析した。

 【国語】同音異義の漢字や敬語に関する問題が出題され、基礎的な力が多角的に問われた。大問1は、文脈における語句の意味を的確に捉える力、論理展開を的確に捉えて文章の内容を理解し表現する力、文章の要旨について考察する力が問われた。

 【数学】大問1は、数と式の計算、円錐(えんすい)の側面積、確率などについて、基礎的・基本的事項の定着・理解をみるのに適した問題。大問2は、いろいろな平面図形を題材に、図形の性質を基にして論理的に考察し表現する力が求められた。

 【社会】大問1は、グラフや地図の資料をもとに、世界や日本の地域的特色の理解をみるとともに、各地域の産業の特色を、多面的・多角的に考察し、適切に表現する力をみた。資料から論理的に考察し表現する学習を重ねておく必要がある。

 【理科】自然の仕組みや働きについて課題を見いだし、主体的に観察や実験を進める力や、そこから得られたデータを適切に処理し分析・解釈する力、理科の知識・技能を活用し、課題解決に必要な思考力などを育むことが求められている。

 【英語】相手とのやり取りを想定した場面が中心となっており、英語を聞くことや読むことを通して、情報を整理しながら考えを発信できるかなど、主体的にコミュニケーションを図る力をみる問題構成となった。

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