モデルの湯上響花さんと発表された広報用ポスター=2024年12月23日午後3時19分、千葉市中央区、杉江隼撮影

 110番通報の適切な利用を広げるため、千葉県警はファッションモデルの湯上響花さん(23)を起用したポスターを発表した。湯上さんは「正しい使い方を広められるように全身全霊で頑張りたい」と意気込んだ。

 湯上さんは千葉県柏市出身で、高校生時代にファッション誌「Popteen」のレギュラーモデルとしてデビューし、ドラマやバラエティー番組にも出演している。中央大学経済学部に入学し、プレゼンテーション大会でも優勝するなど勉学とも両立してきた。

 1月10日の「110番の日」には、湯上さんが一日通信指令課長となり、東京ディズニーリゾートの商業施設「イクスピアリ」(浦安市)である広報イベントで110番の適切な利用を呼びかける。

 自身は2年ほど前、自転車に乗った男につきまとわれた際に110番通報したという。電話口で「近くのコンビニに入ってください」とすぐに指示をくれて、安心したという。「迅速にかけつけてくれて、安心する声掛けもして親身に向き合ってくれた」と振り返った。

 通信指令課によると、今年の110番通報の総受理件数は11月末時点で6万1852件。3割超が緊急性のないもの、いたずらや無言電話だという。同課は「緊急性のある事件事故への対応を遅らせる原因にもなりかねない」とし、緊急性の低いものについては「#9110」の利用を呼びかけている。

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