ピアニストのミシェル・ダルベルト=2025年、東京都中央区、野城千穂撮影

 フランスの名ピアニスト、ミシェル・ダルベルトが今月、来日40周年記念のリサイタルを開く。プログラムにはブラームスやラヴェル、リストの難曲が並ぶが、聴かせたいのは大量の音符を高速で弾く技巧的な側面だけではない。「聴衆の皆さんには、別の意味での『超絶技巧』というものがあることを知ってほしい」と語る。

 1955年、パリ生まれ。ラヴェルの前でラヴェルの作品を演奏した人物として知られる名匠ペルルミュテールに、パリ国立高等音楽院で師事した。

 国際コンクールでは75年のクララ・ハスキル、78年のリーズで優勝。明快なタッチや気品あふれる表現で、ラヴェルやドビュッシー、シューベルトなどの演奏で高い評価を得ている。

 今回の来日リサイタルでは…

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