横浜市の本牧ふ頭(中区)と大黒ふ頭(鶴見区)を結ぶ物流の大動脈で、ミナト横浜のシンボルでもある純白の斜張橋「横浜ベイブリッジ」。海抜約50メートルのその下層部に、「スカイウォーク」という歩行者専用展望施設があることを知る人は少ないだろう。
大黒ふ頭のエレベーター棟から延びる遊歩道は、全国初の自動車専用道路併設の歩行者道路。屋根付きで長さ約320メートル。フェンス越しに潮風が吹き込み、まさに空中散歩の気分だ。突き当たりにある円形の展望ラウンジからは岸壁や港湾施設、みなとみらい(MM)21エリアのビル群などがぐるりと見渡せる。入場は無料。刻一刻と表情を変える空と海、行き交う様々な船を眺めていると、時間を忘れてしまう。
【撮影ワンポイント】横浜ベイブリッジスカイウォーク
ガラス張りの展望施設「スカイラウンジ」で迫力のある一枚を撮ろうと、ダイヤモンド・プリンセスが橋の下を通る時間を待った。撮影日は西日が強く差し、室内の景色がガラスに映り込まないようレンズに偏光フィルターをつけ、ガラスに近づいた。船の大きさを強調できるように船尾は入れずに撮影した。(友永翔大)
- 【特集】いいね!探訪記
全長860メートルのベイブリッジが開通した1989年、市制100周年を記念して市が開設。当時は有料だったが、翌年度には約79万人が訪れる人気スポットに。その後、横浜ランドマークタワーなどのライバルがMM側にできて来場者が減り、2010年に閉鎖した。しかし、19年、ベイブリッジをくぐれない超大型客船用のターミナルが目の前の大黒ふ頭に誕生し、そこも見られる施設として復活。コロナ禍での中断を経て22年6月に再々オープンした。
■ビルの向こうに富士山 秋冬…