今年創業470周年を迎える京友禅の老舗・千總(ちそう)が、現代美術家の加藤泉さん(55)とコラボレーションした。京都市中京区の千總ギャラリーで開催中の展覧会「加藤泉×千總:絵と着物」で、5年に及ぶ共同作業から生まれたアートワークを披露している。

 子供の絵のようにプリミティブな「人型」と称するモチーフを起点に、絵画のほか様々な素材を用いた立体作品を制作してきた加藤さん。今回はデザインと下絵を手がけ、絵柄の一部には自ら筆も入れた。友禅職人以外の手で着物の生地に染色が加えられるのは、千總の歴史の中でも極めて珍しいという。

 「ゼンマイ」と名付けられた…

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