民主主義教育のパネルディスカッション=2025年3月1日午後0時0分、神戸市中央区、宮坂奈津撮影

 投票率が55.65%と直近では高い数字となった一方で、SNSの中傷や「2馬力」選挙など、民主主義のあり方が問われた兵庫県知事選から3カ月あまり。一連の問題の収束が見えない中、若い世代は今何を考えるのか。1日に神戸市中央区のメリケンパークで開かれた「民主主義ユースフェスティバル2025神戸」で聞いた。「民主主義って何ですか?」

教科書で赤文字?

 会社員の男性(29)はネット検索で政治家と直接話せると知り、兵庫県姫路市から訪れた。「疑問や知りたいと思ったことに自由にアクセスできること」を民主主義だと思うという。普段は新聞などで情報収集をする。兵庫県知事選では斎藤元彦知事に投票した。メディアなどから批判される斎藤知事に自分の姿を重ね合わせ、同情して投票した人も多かったのではと分析する。一方、自身の投票理由は「再選して表に出て、何が真実なのかはっきり語ってもらいたいと思った」と話した。

 キッチンカーに誘われて、友人2人とたまたま通りかかった神戸市の大学生、丸山笑奈さん(19)は昨秋の知事選が初めての投票だった。「雰囲気で勝ちそうな候補に投票した」。ユーチューブなどはほとんど見ない。情報収集はLINEニュースをたまに見る程度だ。

 「民主主義って?」の問いか…

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