東京都議選から一夜明けた23日、地域政党「再生の道」の石丸伸二代表(42)は都内で朝日新聞の取材に応じた。擁立した42人の候補者全員が落選したことについて、「候補者の視点に立てば、残念。党の代表としては、都民の意識が票の数として数字に出た」と振り返った。
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石丸氏は「公開討論会に出ればうちのメンバーが圧倒する。でも討論会に出なかった人が通るのが現実」と話したうえで、「党としての最優先は『広く国民に政治参加を促す』こと。候補者の政治参加、有権者に対しては選択肢をたくさん提示した」と述べ、当落にかかわらず意義があったとの考えを示した。
42人の総得票数が約40万票だったことについては、「投票率が上がり、新しい選択肢になったのかなという気はするが、程度はわからない」と述べるにとどめた。
公認の決定から都議選の告示まで期間が短かったという指摘もあったが、石丸氏は「新興勢力はスタートが最も話題になる。設立や公開面接を露出のピークにして、選挙まで2カ月がベストと思った。ただ、もどかしい思いを候補者はしたと思う」と語った。
候補者たちには「慰労と感謝を伝えたい」という。