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記者会見に臨む石丸伸二氏=2025年1月15日午前11時4分、東京都港区、小林正明撮影

 広島県安芸高田市の前市長で、昨夏の東京都知事選に立候補した石丸伸二氏(42)が15日、都内で記者会見を開き、地域政党「再生の道」を立ち上げたと発表した。今夏に予定されている都議選(定数127)に候補者を擁立するという。

 石丸氏は都知事選で、既成政党に対する批判を展開し、ネット上で支持を拡大。現職の小池百合子氏に敗れたものの、前参院議員の蓮舫氏を上回る約166万票を獲得して2番手となっていた。

 会見で石丸氏は「生まれ変わるくらいの変化がいまの日本には必要」と話し、「広く国民の政治参加を促す」として、都議選に候補者を擁立する考えを表明した。

 都議選の選挙区は42区あり、このうち7区が定数1で、残りは2~8。全選挙区に候補者を擁立したい考えで、定数が多い選挙区では複数人を立てる想定としている。

 当選後の都議としての活動期間は2期8年に制限するとの考えも示した。

 都議選に向けてまずは立候補の希望者を募り、今春までに書類や適性テスト、面接の3段階の選考を通して立候補予定者を決める予定。面接については動画をネット上で公開するという。

 地域政党として掲げる政策については「政策はここでは出さない。(候補者)各人の良識、判断に任せたい」と述べるにとどめた。

 現在の都議124人のうち、会派別では自民党が30人と最も多く、都民ファーストの会の27人、公明党の23人が続いている。現職の任期は7月22日までで、都議選の日程はまだ決まっていない。

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