道の駅 もりおか渋民(盛岡市)
《ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな》
近代短歌の革新者として知られる石川啄木(1886~1912)の故郷・盛岡市渋民に26日、同市初の道の駅「もりおか渋民」(愛称・たみっと)がオープンした。
売りの一つが「眺望」だ。啄木は短歌の限られた音数の中に「ふるさとの山」という7音を2回も入れるほど、故郷の山を愛していた。山は岩手山とも姫神山ともいわれるが、新しくできた道の駅では、二つの山を結ぶラインに「森の大通り」を設け、西に岩手山を、東に姫神山を、それぞれ望める造りになっている。
建物は六つの棟で構成され…