石破茂首相は21日、東京都中央区の日本橋三越本店で開催中の「2024年報道写真展」を訪れた。9月に自らが自民党総裁に就任したときの写真に「内閣総理大臣 石破茂」とサインし、笑顔を見せた。
首相は鑑賞後に記者団の取材に応じた。元日に発生した能登半島地震の写真が印象に残ったとして「絶望の淵にあるつらい人たちに、国は何をなすべきかということをつくづく考えさせられた」と話した。今年を「歴史の変わり目の1年だった」と振り返り、分断と対立を乗り越えていくことが来年の課題だとして、「この写真の1枚1枚に込められた思いをもう一度、自分の中で反芻(はんすう)していかないといけない」とも語った。
新聞・通信、放送34社の写真記者が加盟する東京写真記者協会の主催。会場には今年1年に新聞やニュースサイトに掲載された18社の約300点が展示されている。