自民党は9日、東京都内で党大会を開いた。石破茂首相(党総裁)が演説し、今年の大型選挙である東京都議選と参院選を挙げ、「必ず勝ち抜くべく、わが身を滅して総力を尽くす」と結束を呼びかけた。森山裕幹事長は、立党70年を迎える11月をめどに新たな国家ビジョンを示す考えを示した。
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自民にとって、今年の選挙は派閥の裏金問題で後退した党勢をどこまで回復できるかの戦いになる。
首相は、裏金問題を念頭に「国民は政治を信じていない。そのことをひしひしと感じている」と発言。「もう一度、国民の声に謙虚でありたい。勇気と真心を持って真実を語り、あらゆる組織と対話をする政党であらねばならない」と訴えた。
経済について「物価上昇を上回る賃金上昇、働き方改革を実現する」と強調。外交・安全保障では、米国との同盟関係を強化する考えを示した。
連合トップが20年ぶりに出席
党大会には、労働組合の中央…