首相官邸に入る石破茂首相=2025年7月10日午前8時54分、岩下毅撮影

 石破茂首相は10日に出演したBSフジの番組で、参院選後の政権の枠組みについて問われ、「スピード感を持った政治の姿が模索されることはあるだろう」と語った。これまで問われても言及を避けていた選挙後について、少数与党からの脱却を探る可能性を示した。

 首相は少数与党として臨んだ国会審議を振り返り、「これほど丁寧な議論は初めて見たが、スピード感を考えると、時代のほうが速く動くかもしれない」と指摘。「(参院選で)審判を受けたあと、今年いっぱいどんな動きがあるかは分からない」としたうえで、「日本が目指すべきもの、いろんな課題に、スピード感を持ってきちんと答えを出す政治の姿が模索されることはあるだろう」と語った。

 参院選の結果にかかわらず、衆院は自公が過半数割れした状況が続くため、参院選後の政権の枠組みのあり方に与野党の関心が高まっている。首相はこれまで、選挙後の野党との連携の方針について「選挙の審判を受けてみなければ言えない」(6日に出演したテレビ番組)などと述べるにとどめていた。

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