主要7カ国首脳会議(G7サミット)出席のためカナダ西部カナナスキスを訪問中の石破茂首相は現地時間16日午後(日本時間17日未明)、トランプ米大統領と首脳会談を行った。米国による関税措置をめぐり協議したとみられる。
- 赤沢大臣「合意の可能性を探った」 関税協議の舞台は日米首脳会談へ
首相とトランプ氏の首脳会談は、首相が米ワシントンを訪れた今年2月以来、2回目。外務省によると、首相はトランプ氏と現地時間午後1時から30分間、会談したという。首相は16日午後に、会談の内容を記者団に説明する。
日本政府はこれまで、G7での日米首脳会談で一定の合意を得ることを視野に、閣僚級協議を6回行ってきた。しかし、政府関係者によると、日本側が最重視する自動車関税の撤廃に米側は難色を示しており、双方の意見に隔たりがある。
首相は日本を出発する前、記者団の取材に「日本とアメリカ双方にとって利益になる合意が実現するよう最大限の努力をしていきたい」と述べていた。関税交渉をめぐる日米のトップ同士の直接会談で、合意に向けた一致点を見いだせたかが焦点となる。