石破茂首相は1日、政府のコメの安定供給に関する関係閣僚会議で、2025年産からコメを増産する方針を示し、「生産者の皆様の所得が確保され、不安なく増産に取り組めるような新たなコメ政策に転換する」と述べた。
農林水産省などによると、25年産の主食用のコメは米価の高騰などを背景に各地で増産の意向が示される。作付面積は131.7万ヘクタールと、前年産よりも5.8万ヘクタール広い。また、政府は4月に策定した食料・農業・農村基本計画で、コメの生産量を23年の791万トンから30年に818万トンに増やす方針を掲げている。
会議では小泉進次郎農林水産相が作況指数の見直しや、随意契約による備蓄米の販売状況、スーパーでのコメの販売価格などについて説明。石破首相は「今般の価格高騰の要因や対応の検証は重要」と述べ、引き続き検証を進めることも指示した。