衆院本会議で、立憲民主党・野田佳彦代表の質問に答弁する石破茂首相=2024年10月7日午後1時50分、小宮健撮影

 自民党総裁選に比べ、石破茂首相の発言の後退ぶりが際立つ論戦だった。

 選択的夫婦別姓の導入について、総裁選への立候補を表明した8月の会見では、「姓が選べず、つらい思い、不利益を受けることは解消しないといけない」と導入に前向きな姿勢を強調していた。しかし、この日、立憲民主党の吉田晴美氏から実現するのかと問われると、首相は「国民の間に様々な意見があり、政府としては更なる検討をする必要がある」と慎重姿勢に終始。さらに「制度の導入の是非や、導入時の家族への影響などについて、私の立場から個人的な見解を申し上げることは差し控える」と正面からの答弁を避けた。

 金融所得課税の強化について…

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