東京大学の松尾・岩沢研究室で生成AIの集中講座を受講する石破茂首相=2025年4月26日午後3時37分、東京都文京区の東京大学、代表撮影

 石破茂首相は26日、東京・本郷の東京大学を訪ね、AI(人工知能)研究で知られる同大の松尾豊教授の講義を受けた。石破氏は受講後、記者団の取材に「(AIを)地方創生にいかしていきたい」と語った。

 石破氏は「人口が急激に減っていく中にあっていかに日本を発展させるか。AIが果たす役割は非常に大きい」と期待を示し、「世界で最もAI開発が進んでいる国にしたい。同時に最も使いやすい国にしたい」とした。そのうえで、AIを使った地方創生は「人手不足の解消にも役立つ」「農林漁業やサービス業の可能性を最大限に引き出す」と指摘。自治体向けにAIの利活用の促進に向けたガイドラインを作る考えを示した。

 講義には、城内実・科学技術担当相、中谷元・防衛相、赤沢亮正・経済再生相らも参加。AI開発を手がけているスタートアップの経営者らとも意見を交わし、石破氏は「非常に学ぶことが多かった。目からうろこというのか、そういう一日だった」と振り返った。

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