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参院本会議で立憲民主党の辻元清美代表代行(手前)の質問を聞く石破茂首相(前列右端)=2024年12月3日午前10時14分、岩下毅撮影

 臨時国会の与野党論戦2日目の3日の参院代表質問で、石破茂首相が石橋湛山元首相の格言を引きながら「『つまらない政治家』にならないよう自重自戒してまいります」と釈明する一幕があった。立憲民主党の辻元清美代表代行から「ブレまくっている」などと指摘されたことに応じた。

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 1956年に首相に就いた石橋氏は、政治家像をめぐり「最もつまらないタイプは、自分の考えを持たない政治家だ」との言葉を残している。一方、首相は衆院選での与党過半数割れを踏まえ、11月29日の所信表明演説で「力を合わせるべきことについては相互に協力を惜しまず、世界の進運に伍(ご)していくようにしなければならない」との石橋内閣の施政方針演説を引用していた。

 辻元氏はこの日の代表質問で「湛山氏は時の体制にあらがい、総理になっても信念を曲げなかった。私には、総理に就任し、すぐにブレまくっている今の石破総理と石橋湛山氏は、正反対に見えてしまう」と指摘。石破氏が首相就任前に意欲を示していた選択的夫婦別姓の導入や「世襲政治」の見直しをトーンダウンさせていることなどを指しているとみられる。

 続けて石橋氏の言葉を引きながら、「総理、このままでは、あなたは、ブレまくり、湛山氏の言う『つまらない政治家』になってしまうのではないですか」と問いただした。

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