埼玉県行田市のマンホール内で2日、作業員4人が下水道管に転落して亡くなった事故。救出活動に当たった行田市消防本部などに取材し、当時の状況を振り返った。
- 事故時の硫化水素、基準の15倍以上 埼玉・マンホール転落4人死亡
2日午前9時24分、119番通報があった。「同僚が作業中に落下した」。転落した作業員の同僚男性からだった。
その5分後、消防の救助隊が現場マンホールに到着。計測した硫化水素の濃度は30ppmで、国の基準値10ppmの3倍に達していたという。
換気をしながら、計測を続けると、内部の硫化水素の数値は最大80ppmを示す時もあった。危険な現場だった。
25分間しかもたないボンベ
まず、栓を開けたボンベをマ…