群馬県庁に飾られている歴代知事の写真。左が大沢正明氏、中央が小寺弘之氏=2025年6月17日、群馬県庁、高木智子撮影

現場へ! 壊された朝鮮人追悼碑(4)

 朝鮮人追悼碑は2004年4月から約20年間、群馬県立公園群馬の森に存在した。

 その間の群馬県のトップは3人。撤去のゴーサインを出した現職の山本一太知事(67)、建立時の小寺弘之さん(故人)、そして碑撤去の初判断をした14年当時の大沢正明さん(79)だ。

 なぜ撤去の方針を決めたのか。

 5月、記者は大沢さんに会いに行った。県が昨年1月、代執行で碑を撤去したことを伝え、がれきになった碑の写真をみせた。海上自衛隊に所属していた頃の記念写真がある部屋だった。

 大沢さんは「えっ、なんだこれは」と驚き、「移転したんじゃなかったの? 移転したかと思っていた」と語り、そのがれきになった碑の写真に目を落とした。「自衛隊にいたことは、撤去とは関係ないよ」

 退任して6年。碑のことはすっかり忘れていたというが、建てた経緯や撤去方針を決めた出来事は覚えていた。

「先輩たちの努力が無になる」

 碑を建てた当時は自民県連幹…

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