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2023年7月に採掘を終えたオーストラリアのリデル炭鉱=三井松島ホールディングス提供
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 三井松島ホールディングス(福岡市)は、祖業とする石炭事業を2023年度で終えたことを明らかにした。長崎県の炭鉱開発で創業して111年。オーストラリアでの採掘事業を終了し、その歴史に幕を閉じた。今後は買収を進めた生活関連や産業関連の事業に経営資源を集中させる。

 同社は長崎県の松島炭鉱の開発会社として1913(大正2)年に創業。出水事故で松島炭鉱が1937年に閉山した後も、同県で大島炭鉱と池島炭鉱を経営した。大島炭鉱は1970年に閉山。九州最後の炭鉱となった池島炭鉱も2001年に閉山した。

 一方、1991年にオーストラリアのリデル炭鉱に出資するなどして海外で事業を続けた。最後に残ったのがリデル炭鉱だったが、原炭採掘を2023年7月に終えて閉山し、販売も昨年度限りで終了したという。

 今月13日に発表した24年…

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