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宿泊税の導入が検討されている神奈川県湯河原町の温泉場=2025年2月1日、湯河原町、清水敬久撮影

 神奈川県湯河原町が導入をめざしている宿泊税の大枠が固まった。宿泊料金に応じて段階的に税額が変わる仕組みで、1泊あたり300円を軸に調整している。6月の町議会に条例案を提出し、来年4月から実施する方針で、実現すれば県内初となる。

 観光関係者や有識者らでつくる町宿泊税検討委員会が1月29日に開催され、町が示した原案をおおむね了承した。

 原案では、宿泊料金に応じた3段階の税額を設定。宿泊料金が1人1泊5千~5万円は税額300円で、それより安ければ200円、高ければ500円とする。町ではホテルや旅館の約9割が5千~5万円の範囲で宿泊料金を設定しているといい、町は年1億8300万円の税収を見込む。

 宿泊税はオーバーツーリズム対策などの財源として導入する動きが全国で広がっており、隣接する静岡県熱海市でも4月から一律で1人1泊200円を徴収することにしている。

入湯税との兼ね合いは?

 湯河原町では昨年6月の町長…

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