警視庁本部=東京都千代田区霞が関2丁目

 債権の回収名目で、会社社長との面会を要求したなどとして、警視庁は、神奈川県警藤沢北署の巡査長松本享之容疑者(36)=同県横須賀市=ら4人を強要などの疑いで逮捕したと、17日発表した。認否を明らかにしていない。

 暴力団対策課によると、ほかに逮捕されたのは、指定暴力団住吉会系組員の男2人と、職業不詳の霜村広士容疑者(36)=横浜市。容疑者らは共謀して4月30日、東京都板橋区の路上で、会社役員の男性(63)に対し、債権回収名目で「社長に会わせろ」などと要求し、「私が社長に会わせます。できなかった場合責任を持ちます」などと念書を書かせた疑いがある。5月2日にも社長との面会を要求した疑いがあり、この際、松本容疑者は見張り役だったという。

 松本容疑者は、霜村容疑者とは高校の同級生という。同課は、霜村容疑者が暴力団と関係があったとみており、松本容疑者は霜村容疑者の指示を受けて事件に関与したとみて経緯を調べている。

 巡査長の松本容疑者の逮捕を受け、神奈川県警は「職員が逮捕されたことは遺憾です。事実関係に基づき厳正に対処します」とコメントした。

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