神戸ポートタワーの年間入場者数が50万人になったことを記念して展望フロアでくす玉が割られた=2025年1月24日午前、神戸市中央区、岡田健撮影

 神戸港のシンボル、神戸ポートタワー(神戸市中央区)の2024年度の入場者数が24日、50万人を超えた。年間約68万5千人が入った1993年度以来、31年ぶりだ。

 50万人目は金沢市から旅行で訪れた井口周人さん(31)。妻と長女、次女とともにタワーの切り絵が飾られた記念盾を贈られ「まさかこんな記念すべきタイミングで来られるとは思っていなかった。とてもうれしい」と感想を述べた。

 タワーは63年に開業。以来、市の外郭団体などによる「公営」でやってきたが、コロナ禍前には約30万人にまで入場者数が減っていた。

 2021年9月から約2年7カ月をかけてリニューアルし、運営も通販会社大手「フェリシモ」(神戸市中央区)が担うことに。屋上デッキを初めて開放し、上部にある展望フロアは光をテーマに装飾したり、アート作品を展示したりして階ごとにテーマ性をもたせた。

 営業時間をリニューアル前より2~4時間延ばして午後11時までにしたことも「V字回復」に大きく寄与したという。

 フェリシモでタワー事業のマネジャーを務める大島彰さんは「神戸のウォーターフロントで、夜間の経済活動を通じて消費拡大を図る施策を進めるにあたり、ランドマークになっていければ」と今後の目標について語った。

共有
Exit mobile version