JR西日本がバリアフリー化を決めた東口の改札付近。エレベーター2機とエスカレーター3機が設置される予定=神戸市提供

 神戸市は12日、JRや阪神が乗り入れる元町駅(同市中央区)の再整備に着手すると発表した。久元喜造市長は定例会見で「県などと連携し、昭和レトロな元町の良さを残しつつ、駅とまちのつながりを高めていきたい」と話した。2027年以降の着工を目指す。

 元町駅は市の都心再整備事業エリアの中心に位置する。だが、県や市、鉄道会社など管轄区域が細かく分かれていて、対応が遅れていた。JR西日本が東口に設置するエレベーター2機、エスカレーター3機を今年度中に着工すると決めたため、市としても具体的なリニューアルプラン策定を進めることにした。

 市は駅周辺の課題として、南側の中央幹線道路の交通量が多く歩行者空間のにぎわいが欠けていることやロータリーの利用頻度が低いことなどをあげた。駅北側への動線となるJR西口の段数の多い階段も、市民からバリアフリー化の要望が相次いでいるという。

 今後、地域のまちづくり団体や有識者を交えたワーキンググループで検討を進め、26年度末にプランを策定するという。

    ◇

〈おことわり〉当初配信した記事で「JR西日本が東口にエレベーター2機、エスカレーター3機を今年度中に設置すると決めた」としていましたが、正しくは「JR西日本が東口に設置するエレベーター2機、エスカレーター3機を今年度中に着工すると決めた」でした。記事を修正しました。

共有
Exit mobile version