神戸市は17日、2025年度の当初予算案と24年度2月補正予算案を合わせた新年度の事業を発表した。
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テーマは「持続可能な大都市」。
4月の神戸空港国際化を踏まえ、世界にアピールできる都市を目指す。これまで取り組んできた「郊外」と「都心」の再生に加え、新たに「森林・里山」の再生にも取り組む。
「かつてとは異なる、新たな国際都市にふさわしい神戸の街をつくっていきたい。神戸の再生をはかる」。久元喜造市長は17日の会見で力強く語った。
気候変動を意識して、国際的に森林への関心が高まる中、都心に近接している神戸の森林を再生することが、グローバル社会の中で都市のブランド価値を高めるとした。
市域で森林は4割を占め、良好な状態での保全と有効活用を目指す。新年度からは黒田慶子副市長を本部長とする推進本部を設置し、企業や大学など様々な主体と協働して進めていく。
具体的には、広葉樹林の積極的な活用を目指し、伐採した木を保管する北区の木材ストックヤードを拡充する。竹林管理や、神戸産のカシ類を使った「KOBE備長炭」の事業化にむけた調査も始める。3億400万円を計上した。六甲山の樹木を都心に移植する「こうべ木陰プロジェクト」など町の緑化も進める。
都心の再開発やオールドタウン対策も
郊外の定住・交流人口の増加…