神戸製鋼所の加古川製鉄所=兵庫県加古川市、2021年、朝日放送ヘリから

 神戸製鋼所は20日、兵庫県加古川市に構えている高炉を2基から1基に減らし、電炉1基を新設する方向で検討していくと発表した。二酸化炭素の排出を抑える狙いがあり、2030年代半ばの実現をめざす。生産能力や従業員も減らす方向という。

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 高炉は鋼材製品のもとになる粗鋼をつくる巨大な設備。品質の高い粗鋼を効率的につくれる利点がある一方、酸化鉄である鉄鉱石を石炭で還元するため二酸化炭素を大量に排出する。

 一方の電炉は鉄スクラップを溶かして再生させる。品質やコストに課題が残る一方、二酸化炭素の排出量は少ない。

 加古川製鉄所に2基を構えて…

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