教育現場にニューロダイバーシティー(神経多様性)の考え方を採り入れることは、どのような効果があるのか。「ニューロダイバーシティの教科書」などの著書があり、学びの多様化に詳しい臨床心理士の村中直人さんに聞いた。
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ニューロダイバーシティーという言葉を掲げている学校というのは、私もこれまで聞いたことがありませんでした。
ただこれまでも、特別支援教育やインクルーシブ教育という言葉を使ってはいても、発達障害の子どもたちのための優れた実践は多くありました。ニューロダイバーシティーも、マイノリティーのための言葉として使われる限りなら、今までの取り組みとの違いはわかりづらいでしょう。
私はむしろ、マジョリティーを問うときにこそ、ニューロダイバーシティーは大きな意味を持つと考えています。
「普通の子」「普通でない子」の考え方を抜け出す
近年、不登校の子どもが増え…