産屋に火が放たれ、祭りは山場を迎えた=2025年5月4日午後7時26分、埼玉県行田市、猪瀬明博撮影

 漆黒の闇を焦がす炎、古代装束の人々が神話の世界を繰り広げる「第40回さきたま火祭り」が4日、埼玉県行田市のさきたま古墳公園であった。6年ぶりの通常開催に、日中を合わせ延べ8万人が繰り出した(主催者発表)。

 午後7時過ぎ、たいまつ行列を伴ったニニギノ命(みこと)と妻のコノハナサクヤ姫に扮した男女が登場。燃えさかる産屋の中で海幸彦、山幸彦を生んだという古事記の場面が再現された。雨が降る中、この山場を待っていた人々は息をのんで見守っていた。

共有
Exit mobile version