発掘現場に落ちている岩石を割って観察する恐竜学部生たち=2025年5月17日午前9時44分、福井県勝山市北谷町、鎌内勇樹撮影

 福井県立大恐竜学部の1期生たちが17日、フクイラプトルやフクイティタンなどの恐竜化石が出た勝山市北谷町の発掘現場などでフィールド学習に臨んだ。

 1年の専門科目「地球科学フィールド実習Ⅰ」の授業の一環で、1期生34人のうち体調不良の1人を除く33人が参加。あいにくの大雨の中、手取層群北谷層が露出している岩壁の地層を見てスケッチしたり、落ちている砂岩や泥岩をハンマーで割ったりする体験をした。小林凛久さん(18)は「化石発掘を体験したことはあるが、発掘現場に来たのは初めて。貴重な経験になった」と話した。

 1期生たちは大野市の「くずりゅう化石ラボ ガ・オーノ」も見学。県内の地層や地質、産出される古生物の化石について幅広く学習。近くの「市化石発掘体験センター ホロッサ」ではハンマーの使い方を基礎から学びながら、中部縦貫道のトンネル工事で出た岩石を割って観察した。

共有
Exit mobile version