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「ワン・フクオカ・ビルディング」の開業セレモニーでテープカットに臨む西日本鉄道の林田浩一社長ら(右から4番目)ら=2025年4月24日、福岡市中央区、江口悟撮影
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 福岡市・天神に西日本鉄道が建設した「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」が24日、開業した。九州一の商業地に誕生した地上19階、地下4階建ての大型複合ビルが、さっそく買い物や食事を楽しむ人たちでにぎわった。

 この日は通常の平日より1時間早い午前10時に開店。入館待ちで並ぶ状態がしばらく続いた。

 行列の先頭で第1号の入館者になったのは福岡市の会社員岡冨那津樹さん(34)。仕事が休みだったため、午前3時半から並んでみたという。建て替え前の天神コアなどで学生時代に遊んだ思い出の地だといい、「素敵な建物ができて、早く入りたいと思っていた。館内を周っていろいろ見たいです」と話した。

 夫婦で訪れた福岡県糸島市のパート女性(51)は「お店も建物も高級感がすごくある。商品の展示も目を引く工夫があり、見て回るのが楽しい。アート作品がたくさんあるのもいい」。一方、福岡市の会社員男性(25)は「どこもきれいで、開放感があっていい。ただ、価格帯など、若者向けとは思わなかった。年齢高めですね」と率直に話した。

 開店前の開業セレモニーで西鉄の林田浩一社長は「常に新しいビジネスや文化が生まれ、アジアをリードしていく場所となることをめざしている。私たちのまちづくりの真価が問われるのはこれから」などと語った。

 ワンビルは地下2階から地上5階が商業フロア。地上8~17階がオフィスで、18~19階には「ワンフクオカホテル」が入っている。国内外の芸術家が手がけた124点のアート作品も配置されている。

 店舗の営業時間は一部を除き、ショップが平日午前11時~午後8時、土日祝日午前10時~午後8時。レストランが全日午前11時~午後11時。

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