パリ五輪が7月26日に開幕した。1日に始まる大会後半のメイン競技、陸上の男子走り高跳びには、福岡大出身の真野(しんの)友博(九電工)が出場する。福岡大は跳躍種目、中でも走り高跳びには長い伝統がある。この種目で、実に32年ぶりに福岡大育ちの選手を五輪に送り込む。

 五輪に出場できるかどうか、ポイントによる世界ランキングが決まる6月30日の日本選手権最終日は雨が降りしきり、踏み切りが滑りやすい難しいコンディション。真野は自己記録2メートル31より11センチ低い2メートル20にとどまったが、順位は3位を確保して代表を確実にした。「2メートル20は危なかった。体がバーに触れたが、雨でつるっと滑ってくれたのか、バーが落ちなかった」とほっとした表情だった。

 広島県出身の真野は山陽高時…

共有
Exit mobile version