再選を決めて支持者と握手する服部誠太郎氏=2025年3月23日午後8時13分、福岡市博多区、山本壮一郎撮影

 福岡県知事選は23日投開票され、無所属現職の服部誠太郎氏(70)=自民、立憲、国民民主、公明、社民推薦=が再選を決めた。盤石の態勢で共産支持の新顔ら3人を破ったが、論争がかみ合ったとは言えず、投票率は31.58%と伸び悩んだ。

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■福岡県知事選の開票結果(確定)

服部誠太郎(70)無現 1036280
吉田幸一郎(45)無新 209416
新藤 伸夫(76)諸新 27952
藤丸 貴裕(48)無新 27394

 投票が締め切られた午後8時、服部氏は福岡市内で早々と選挙報告会を開催。報道各社が当選確実を報じると、万歳三唱し、「4年間の仕事や2期目のチャレンジについてご理解頂けた」と喜んだ。

 県選挙管理委員会によると、期日前投票者は約53万6千人(前回約39万6千人)で大幅に増えたものの、投票日当日は前回からの上積みはできなかった。服部氏は「私もマイクを握るたびに投票を呼びかけてきた」などと述べるにとどめた。

 陣営が気にかけていたのも投票率だった。

 コロナ禍の外出自粛ムードのなかで実施された前回2021年は29.61%で過去最低に。直近の全国の知事選でワースト3だった。

 「全然盛り上がってないのが、この選挙」。15日、福岡県飯塚市であった服部氏の演説会では、地元選出衆院議員の麻生太郎元首相が、今回の盛り上がり不足を率直に認めていた。

 「(圧倒的な)数で決まった…

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