福岡空港の改修で、増改築工事が進められてきた国際線ターミナルビルの拡張部分が28日、開業した。施設規模が倍増し、保安検査の処理能力が2倍、免税店エリアの広さが4倍に。出国時の混雑が課題となってきた施設が様変わりした。
空港の運営会社、福岡国際空港(FIAC)が計画し、2022年5月に着工した。従来の建物の北側に増築を進め、延べ床面積は約7万3千平方メートルから約13万6千平方メートルに拡大した。
保安検査場と出国審査場は増築部分に移り、保安検査では7台のスマートレーンを導入。将来の利用増に備え、最大11レーンまで増設できる広さを確保した。
従来約1500平方メートルだった免税店エリアは約6千平方メートルになった。ファッションや化粧品などの129ブランドが展開。そのうち「ISSEY MIYAKE」「KENZO」など45ブランドが新規の取り扱いだという。
エリア中央には、八女提灯(ちょうちん)と博多織、酒だるを組み合わせた高さ8.7メートルのシンボルオブジェ「YAGURA」が置かれ、旅行客の目を引いている。ラーメンやうどん、もつ鍋などの8店舗が入る「フードホール」も設けられた。
初日の28日には、帰国する…