東日本大震災後から続く交流で、小名浜海星高校(福島県いわき市)のチーム「じゃんがら」が演舞を披露した=2025年9月7日午前11時17分、埼玉県所沢市の所沢西高校、杉原里美撮影

 埼玉県所沢市の県立所沢西高校の文化祭で7日、福島県立小名浜海星高校(いわき市)の生徒らが、伝統芸能じゃんがら念仏踊りを披露した。2011年の東日本大震災後から続く交流の一環で、じゃんがらの披露は14年に続いて2回目だという。

 小名浜海星のチーム「じゃんがら」の生徒9人と教員4人の計13人が、所沢西の中庭で太鼓と鉦(かね)のリズムに合わせながら踊り、観客を魅了した。

 所沢西の生徒や保護者など約40人が11年7月、いわき海星高校(当時)のボランティアに駆けつけ、校舎の清掃などをしたのを機に交流が始まった。所沢西の吹奏楽部が訪れてコンサートを開いたり、いわきサンシャインマラソンの応援スタッフとして参加したりするなど、毎年、両校の生徒が活動にかかわってきた。いわき海星は21年度に小名浜と統合した。

 「じゃんがら」リーダーの3年筒井陽菜さん(17)は「私たち水産科は、所沢西高校の人たちががれきを撤去した校舎で過ごしている。感謝の気持ちを伝えたかった」といい、「踊りを真剣にみてくださってうれしかった」と話していた。

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