福島市の先達山(せんだつやま)に建設されたメガソーラー(大規模太陽光発電施設)からの光(ひかり)害について、事業者側が昨年9月に福島県に対して「調査する」と伝えながら、1年たっても実施していないことがわかった。県と市が朝日新聞の取材に明らかにした。関係者によると、調査を依頼した業者に相次いで断られ、調査に入れるめども立っていないという。
この施設には、約9万6千枚の太陽光パネルが設置されている。設置が進むにつれ、市や県には「太陽光パネルがまぶしい」といった苦情が増え始めた。福島市にある県の農林事務所には昨年9月、光のまぶしさで「危うく交通事故を起こすところだった」と、トラック運転手という男性から連絡があり、事業者側は県の照会に「近隣で同様の現象がみられるか調査する」と伝えていた。
しかし、調査結果はその後…